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起業と株式投資の違い

 人生の色々の選択肢を模索する中で飲食店を始めるとか、小売りビジネスを始めたらどうなるだろうかと考えてみた。しかしこういう競争の激しい分野に参入するには知識も経験も無さすぎる。そういったわけで、競争の激しい分野に参入するくらいだったら、すでにあるビジネスの株式に投資した方が良いのではないかと思った。そこで湧いてくる疑問は、そもそも自分で起業することとそれと似た分野で活動する株式会社に投資するのは何が違うのかということである。 下記に二つの特徴を並べてみる。 起業 高いリスク 高い収益可能性 資金調達の可能性 経営者としての成長 経営者への依存(経営に関して全ての責任を負う) 株式投資 起業に比べて低いリスク(一般的には高いリスク) 収益可能性 レバレッジは原則3.3倍まで 投資家としての成長 非依存性(株を買ったら寝てても大きな問題なし、出資金のみに責任を負う) 次に要素別の視点で見た時の違い 時間と努力 起業はビジネスプランや資金調達、や顧客基盤の開発が必要となるため一般に大きな時間的投資と努力を要する。 一方で株式投資は調査の必要性はあるものの一般的には時間も努力もそこまでは必要ない。 コントロール 起業は方向性と操業においてコントロールを持っているのに対して、株式投資では利害関係を持つものの、原則として操業に関しての権限は持たない。 リスク面 起業は成功する確証がないためより多くのリスクを持つ一方で、株式投資は自分の出資金の範囲内のみでリスクを持つ。 個人的満足 起業は個人的な充足感を満たし、個人的な情熱や興味の追求を許してくれる。一方で株式投資は資本的リターンは見込めるものの、そこまでの個人的満足感は得られないかもしれない。 上記で述べたように、起業と株式投資は似ている部分とそうでない部分がある。思い通りの結果を出すには、これらの要素を勘案して最良の選択をする必要がある。例えば、競争の激しい業界に新規参入を考える場合、強みが薄かったり明確な差別化ができないのならば、既に同じ分野で結果を出している企業の株式に投資する方が賢明かもしれない。一方で、眠っている需要を呼び起こすような新規事業や、需要に対して供給が追いついていない事業・業界においては、起業が合理的である場合が多いといえる。 また、起業はそれに専念しなけれ