左翼的理想主義から現実主義への移行がよくある・・・?

 数ヶ月前、海外から友人が遊びに来て色々話をした。そいつもアラサーで、資本主義に飲み込まれた仲間だった。俺は資本主義においては現実を見ることが重要で、自分を現実に合わせていく必要があるという趣旨のことを話したんだと思う。そうしたら彼はまさにその話をしに来たんだと言った。

自由でなんにでもなれるはずの自分を現実に合う形に変えなければいけないという課題を抱えながら、彼はある若い中国人と会ったらしい、その中国人は考えも若すぎるらしく、現実を無視して自由な発想で哲学を探究していたとのこと。その生き方に感銘を受けて、自分もそうありたいと世界中を飛び回って色々な人に会っていたらしい。その一人が俺だったというわけだ。そして俺はこうも言った、大学時代は理想主義者だった。たとえばこうだ。持続可能エネルギーが絶対に良い、石油起源のエネルギーは絶対悪、なんで石油に市場価格がまだついているのかわからない!石油関連企業!空売り!!

資本主義はもはや現実主義と言っても良い。現実はそんな大学生の妄想は気にしない。グレタトゥーンベリの主張も気にしない。原油は燃やす、石炭も大好き。だって燃やさないとエネルギー足りないもんね。石油関連企業を空売りするのは経済的自滅だよ バイバイ。 

それが資本主義であり、現実であるから、そこに自分を合わせないと基本的には生きていけない。それが労働者階級なのかもしれない。しかし株式市場は所詮数年から最大でも20年程度しか考慮に入れないのに対して、そんな資本主義から抜け出して超長期的なことだけを考えられる特権階級がある。それがアカデミアだ。そう、大学時代は特権階級お試し期間だった。そりゃ実業家とアカデミアの人間はそりが合わないわけだ。考えの時間軸が違うんだな。

学府の人間から見れば俺は目の悪い近視眼的なプロレタリアというわけですか。

理想主義者だったのに現実主義にどんどん引っ張られてしまっているというそんな俺の話を聞いて彼はこう言い放った、うん、よくあるね。

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