コロプライムローンでバブル崩壊

従来から金融恐慌は実質的に、非効率的な事業や人を経済から排除する役割を担っていた。地球の資源を食いつぶして生きる他無い人類にとって、効率的であることはせめてもの償いである、もしくは効率的であろうとすることが人類の義務であると思わないだろうか。


しかし同時に、人類は恐慌が必要以上の退廃を経済社会全体に及ぼすことを経験的に学んだのであった。1929年に起きた世界大恐慌を経て、行き過ぎた資本主義は是正され、何もわからない人に株を売りつけることについて規制されるようになった。


2008年に起きたリーマンショックでは、住宅価格が恒常的に右肩上がりに上がり続けるといった持続可能でない事を前提にして誰にでも住宅ローンを貸すようなサブプライムローンが横行した。もちろん焦げ付く。そんな犬のクソのような債権を大量に束ねて複雑に見せかけてごまかし、銀行員たちはそれを色々な人たちに売りつけた、買ったのは愚者だけではない、債券を大量に束ねているから見た目上リスクが分散されている上、実際に価格が上がっていくから合理的な人間やリーマンブラザーズを含む巨大投資銀行までもがそれを買った。でも束ねられていたのは返済されないクソ債権でそんな持続不可能なことはいつか壊れる。 案の定、経済全体に渡る失業者と共にリーマンブラザーズが吹き飛んだ。投資家のためにせっせと働いていた多くの労働者はその投資家のせいで職や家を失った。


 


そしてどのバブルの時も皆考えることは同じ、今回は違う!バブルじゃない!


 


2021年1月中旬の今は株式市場が最高な感じでバブルっぽく見える。しかし今回は前代未聞のコロナだから今までと違うと言い切れるだろうか。


 


非効率的な中小企業でも、コロナの影響で営業利益が落ちたと言えば、無利子無担保でお金が借りられる。これはコロプライムローンじゃないのか。


実体経済は前代未聞の自粛経済でダメージを負っているのに株式市場は過去最高値更新中。確かにコロナで非効率企業が淘汰されて強い企業だけが残るから今後に期待できるかもしれない、しかもデジタル化も進んだ。でも非効率企業はコロプライムローンで生き残ってないか?


こんな投資家にだけ金ジャブジャブ状態が持続可能であるように思えない。


経済に限らずある事象が持続可能でない時にはそれは崩れる運命にある。


 


 


ちなみに1929年の恐慌では主に個人投資家と証券マンがやらかしたが資本主義のなれの果てのような印象がある。


2008年恐慌は大手銀行がもたらした人災のような印象。


2021年恐慌が起こるとすれば今回は各国中央銀行のやらかしになる。


規模がでかくなってきている。


 


 


 


 


コメント

このブログの人気の投稿

2023年総括 停滞の1年

進捗報告会2023年第二四半期

最近の動向