近況報告と古代ギリシャ・ローマ哲学

前回の投稿から約3か月が経った。


自分が受験生だった時を思い出すと、3か月あればそこそこの成長が見込めたのではないかと思う。しかし現在では四半期は無に等しく、その期間で成長を実感することは少ない。


とは言え、何もやっていなかったというわけではないから、それを一応日記として残しておきたいと思う。


ここ最近仕事ではモバイルアプリケーション開発(Flutter)に従事している。プログラミングと言えどもその領域は多岐にわたり、私が経験した部分で言わせてもらえば、ある程度の専門知識の必要性と創作性を兼ね備えたデータ分析やAI開発、それと専門知識を必要とはするものの、本質的には単純作業のモバイルアプリケーション開発、ウェブサイト作成などがある。


AI開発は、理論は確立されてはいるものの、なぜそのモデル(つまりなぜその公式、理論、方法論、アルゴリズム等)を選んだのか、論拠を持って顧客やステークホルダーに説明する必要があり、そういうコミュニケーション面が私に向いていない。一方でアプリ開発は面白いし力を発揮できる。 バックエンドでデータの管理や変更の処理を書いている時にはある程度実力が発揮されるし、そういう気力リソースを消耗するような作業に疲れれば気休めに画面(フロントエンド)を作ればよい。業務が終わると、相変わらずLeetCodeでアルゴリズムの練習・勉強を行っている。LeetCodeに関してはただ継続はしているものの、やはり大きな進展はない。自らの怠惰の性質を克服することが難しく、Udemyのオンラインコースは積み上がり、消化されるのをひたすらに待っている。今日などは少しは進めることができたが、学ぶべきことが多すぎて、その量に圧倒されているというのが正直なところである。


 ここ最近で良いことと言えば、クロスバイクで週2~3回程度トレーニングに出かけており、体が大きくなってきたことである。あとは、自分の会社のWebサイトを作り上げ、デプロイまで至ったことも良かったといえる。


 また、一般的にはどうでもいいことかもしれないが、私にとっては大きな出来事がある。それは、再度アカデミックな内容(哲学)の本を読み始めることができたという点である。社会に出て、実用の世界で生き始めてからは実用書や技術書以外は(私の魂はそれを有意義なものだと認めているものの)、脳みそが無意味だと拒絶しておりあまり読めていなかった。しかしながら、ナシーム・ニコラス・タレブの本をいくつか読むうちに、古き良きもの、時間の試練を耐えたものの重要性を再確認し、特に古代ギリシャからローマ帝国の哲学者についてその意義を再確認したわけである。


 私は留学時代に倫理学古代ギリシャの歴史を学んでおり、その折プラトンの著書に触れ、古代ギリシャの哲学等に触れていた。進歩主義的な現代人には理解しがたいことのようだが、彼ら古代哲学者の方が現代人よりもその思考において優れている。それは古代では環境や法が人にとって好ましいものではなく生き抜くための条件がより厳しかったこともあるが、彼ら哲学者の考えが、1500~2000年の間伝承され生き残ってきたことに起因すると思う。ある本の内容が取るに足らないものであれば、その本は瞬く間に忘却の彼方に葬り去られるからである。


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