非伝統的確率論を用いた投資戦略

 株式市場という怪物には統計や確率論を用いたところで全く歯が立たないことは市場で戦っているなら理解できるだろう。

実際問題、株式市場における投資は、将来予測が不可能であるため、リスクの最小化と期待値の最大化が必要とされる。

こうした不確実性に対処するために、"運"に目を向ける。運は、ポジティブな効果をもたらすものとネガティブな効果をもたらすものに分けることができる。運自体はコントロールできないけれど、自分自身や投資ポートフォリオがポジティブな影響を受けやすい状況にさらされる時間を増やし、逆にネガティブな影響を受けやすい状況から遠ざけることで、長期的には利益を最大化することが可能だ。これはファイナンスに限ったことではないが、今回は投資戦略に絞って書いてみる。

いわば運の不均衡を利益化する投資行動である。

これを可能にする戦略は以下のようなものである。

  • PBRなどを参考に売られすぎの銘柄を買う。
  • 買われすぎの銘柄を避ける。
  • 資金のごく一部で非常にハイリスクな取引をする。
  • 長期投資で利確はしない。
  • 長期投資でも損切りは早めにする。

株式市場は文字通り怪物的であり、統計や確率論はもちろん、理論も通用しない。本稿も書き出した時点で理論になってしまっており、本質的な価値はないと思われる。そもそも抽象的すぎて情報量がない。市場での戦いはひたすらに試行錯誤であり、一時的な一般論が構築されてもすぐに廃れる。だから運の不均衡に着目するしかない。

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